星が好き。夜空を見上げるのが好き。

でも、いざ「天体観測をしてみよう」と思うと、
「何を用意すればいいのか分からない」という壁にぶつかる方は多いのではないでしょうか。

実は、天体観測は望遠鏡がなくても始められます。

この記事では、初心者が最初に揃えておきたい道具から、観測に適した日の選び方、
当日の過ごし方まで、順を追ってご紹介します。

 


天体観測に望遠鏡は必要?

結論から言うと、望遠鏡は必須ではありません。

肉眼でも、月のクレーターの陰影や、天の川、明るい惑星、流れ星まで、十分に楽しめる対象はたくさんあります。むしろ初心者のうちは、望遠鏡よりも先に「星座早見盤」で星空全体の見取り図を持つことの方が大切です。何も分からないまま夜空を見上げても、どこから見ればいいのか分からず戸惑ってしまうからです。

まずは道具に頼らず星空に親しみ、物足りなくなってきたら双眼鏡、そして本格的な観測機器へとステップアップしていくのがおすすめの順番です。

最初に揃えたいもの

星座早見盤

「今、頭上にどんな星座が見えているか」を教えてくれる、もっとも基本的な道具です。日付と時刻を合わせて空にかざすだけで使えるので、天体観測の第一歩として最適です。

星座早見盤の使い方|初心者でも今夜から星座が見つかる

双眼鏡(慣れてきたら)

肉眼でも十分楽しめますが、双眼鏡があると月のクレーターや、星団・星雲の淡い光まで見えるようになります。天体観測用の高価なものでなくても、普段使いの双眼鏡で十分です。


防寒具・レジャーシート

天体観測は思った以上に体が冷えます。夏でも夜は気温が下がりますし、じっと空を見上げる時間が長くなるほど、体感温度は下がっていきます。上着や膝掛け、地面に敷くレジャーシートは、道具というより「観測を続けられるかどうか」を左右する重要な持ち物です。

 

アストロラーベ(本格的に極めたい方へ)

星座早見盤に慣れて、「星の高度をもっと正確に知りたい」「中世の天文学者が使っていた道具に触れてみたい」と感じたら、次のステップとしてアストロラーベがあります。

アストロラーベとは?仕組みと使い方をわかりやすく解説 
アストロラーベの選び方|サイズ・価格・緯度の違いを比較【天文学者監修】

 

観測に適した日を選ぶ

天体観測でもっとも重要なのが、実は「日付選び」です。

月が明るい日は、月明かりが星の光をかき消してしまい、満天の星空を楽しむのが難しくなります。星をたくさん見たいなら、新月前後の、月が空にない時間帯を狙うのがおすすめです。

スマホに登録できる満月カレンダー

逆に、月そのものをじっくり観察したいなら、満月に近い日を選ぶとよいでしょう。「何を見たいか」によって、選ぶべき日が変わってくるのが天体観測の面白いところです。

 

場所選びのポイント

星がよく見える条件は、次の5つと言われています。

  1. 光害がない
  2. 月明かりがない
  3. よく晴れている
  4. 空気が澄んでいる
  5. 空が開けて、視野が広い

都市部では街の明かり(光害)が星の光をかき消してしまうため、できるだけ人工の光が少ない場所を選ぶことが大切です。近隣の高台や公園、あるいは少し足を延ばしたキャンプ場なども、観測スポットとして人気があります。

 

観測中の過ごし方

道具と場所の準備ができたら、あとは実際に空を見上げるだけです。とはいえ、長時間じっと空を見続けるのは、思った以上に体力を使います。

観測中は体が冷えやすいため、温かい飲み物があると安心です。ただし、夜遅くまで観測を続けたい場合、カフェインの摂りすぎは睡眠の妨げになることも。そんなときは、カフェインを気にせず楽しめるデカフェがおすすめです。

飲み物を入れておくボトルにも、星空モチーフのものを選ぶと、観測時間がより特別なものになります。

スチールボトル<全天星図>

星空を眺めながらゆっくり過ごす時間そのものも、天体観測の醍醐味のひとつです。

まとめ

天体観測は、望遠鏡がなくても、星座早見盤ひとつあれば今夜から始められます。

  1. 星座早見盤で星座の見取り図を持つ
  2. 月明かりの少ない日を選ぶ
  3. 光害の少ない場所を探す
  4. 防寒対策と温かい飲み物を用意する

この4つを押さえておけば、初めての天体観測もきっと楽しい時間になるはずです。慣れてきたら、双眼鏡やアストロラーベで、少しずつ観測の世界を広げていってみてください。

笠原愛里