「アストロラーベを買いたいけれど、どのサイズを選べばいいのかわからない」
——そんな声をよくいただきます。
一般的に販売されているアストロラーベは、10cm・15cm・20cmの3サイズ。
価格も ¥19,800〜¥52,000 まで幅があるため、見た目だけでは違いがわかりにくいかもしれません。
この記事では、サイズ・価格・緯度設定・原型の違いを整理しながら、
どのモデルがどんな方に向いているのかをわかりやすくご紹介します。
3サイズの違いと自分に合った選び方をお伝えします。が5分でわかります。
現在の在庫状況は、各商品ページをご確認ください。
→ アストロラーベ 10cm を見る
→ アストロラーベ 15cm(ハルトマン作)を見る
→ アストロラーベ 20cm を見る
アストロラーベの価格はなぜ違う? まずは「本格的な一台」の条件から
検索してみると、数百円〜数千円ほどの装飾雑貨や、雰囲気だけを再現したアクセサリー風の「アストロラーベ」が見つかります。ですが、本来のアストロラーベは、星や太陽の位置をもとに時刻・方角・日の出日の入りなどを読み解くための天文器具です。
博物館の解説でも、緯度ごとのプレート、前面の回転盤(レーテ)、背面の照準器(アリダード)などが連動して機能することが、
本来のアストロラーベの条件として説明されています。
逆に「偽物の典型例」として挙げられるのは、照準できない アリダード、校正されていない目盛り、装飾だけが強くて計算器として成立していないものです。
Whipple Museum の解説 / Museo Galileo の解説 / Science Museum Group の偽物例 / Oxford の研究ブログ
つまり、価格差は単なる飾りの豪華さではなく、
設計の正しさ・部品の再現度・素材・サイズによる加工コストの差でもあります。
アストロラーベの仕組みと使い方については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
→ アストロラーベとは?仕組みと使い方をわかりやすく解説
サイズ別の特徴と向いている人
∅10cm|¥19,800 —— はじめての一台・贈り物・デスクに置くなら
直径10cm、スタンド込みの高さ12cm。
3つの中でいちばんコンパクトで、デスクや本棚のちょっとしたスペースにも美しく収まります。
目盛りや回転部品まで丁寧に再現されていますが、細かな文字をじっくり読むにはやや小ぶりです。
だからこそこのモデルは、「飾る楽しさ」と「手に取る楽しさ」のバランスが良い一台。
価格も3サイズの中でもっとも手頃で、天文好きへの誕生日プレゼントや最初の一台として選ばれやすいタイプです。
緯度設定:50度(中部ヨーロッパ基準。日本では北海道北部に近い緯度)
こんな方に:デスクワークのお供にしたい方。星や天文学が好きな方への贈り物を探している方。まずは気軽にアストロラーベの世界に触れてみたい方。
∅15cm|¥31,200 —— 「使う」と「飾る」のバランスが最もいい
直径15cm、スタンド込みの高さ18cm。
小さすぎず大きすぎず、飾ったときの存在感と手に持ったときの操作感のバランスがとても良いサイズです。
10cmよりも目盛りや構造が見やすくなり、レーテや各部の動きを「道具として」楽しみやすくなります。
このモデルの魅力は、歴史的な原型が明確なこと。
ベースになっているのは、ロンドンの大英博物館に所蔵されるゲオルク・ハルトマンのアストロラーベです。
大英博物館の記録では、1532年にニュルンベルクで制作された直径140mmの真鍮製アストロラーベで、複数の緯度板や星名入りの レーテ、背面の各種スケールを備えた本格的な科学器具として紹介されています。
500年の時を超えた設計が、スペインの職人の手で今ここに再現されています。
緯度設定:50度(中部ヨーロッパ基準。北海道〜東北での観測に参考値として活用できます)
こんな方に:アストロラーベの操作感もきちんと味わいたい方。歴史的背景や工芸的な面白さにも惹かれる方。書斎や趣味の部屋のメインに。
→ アストロラーベ 15cm(ハルトマン作)の商品ページを見る
∅20cm|¥52,000 —— 空間の重心を変える、圧倒的な存在感
直径20cm、スタンド込みの高さ34cm。置いた瞬間に空間の主役になるモデルです。
このサイズだけの特徴が、緯度41度という設計です。
10cm・15cmの緯度50度(中部ヨーロッパ)に対し、20cmは緯度41度——イタリア・ローマや、日本の青森県とほぼ同じ緯度です。
日本の多くの地域に対して、3サイズの中では比較的近い緯度設定であり、緯度の近さを重視して選びたい方に向いています。
こんな方に:空間のシンボルになるインテリアを探している方。店舗や事務所で「会話が生まれる一品」を置きたい方。特別感のある贈り物を探している方。
どのサイズを選ぶ? ひと目でわかる比較表
| 項目 | 10cm | 15cm | 20cm |
|---|---|---|---|
| 価格 | ¥19,800 | ¥31,200 | ¥52,000 |
| スタンド込み高さ | 12cm | 18cm | 34cm |
| 緯度設定 | 50度 | 50度 | 41度(日本に比較的近い) |
| 原型 | ルイス・イダルゴ博士設計 | 大英博物館所蔵・ハルトマン作 | ルイス・イダルゴ博士設計 |
| 向いている使い方 | インテリア・ギフト | 使う+飾る | 空間のシンボル |
結局どれがおすすめ?
はじめてアストロラーベを迎えるなら、気軽に置けて価格も手頃な 10cm。
「使ってみたい」「操作感も楽しみたい」なら、最もバランスが良い 15cm。
空間を印象づける特別な一台を探しているなら、圧倒的な存在感の 20cm がおすすめです。
どのサイズもスペインの職人による真鍮製の復刻モデルで、回転部や目盛りを備えた、アストロラーベの構造をしっかり楽しめる本格仕様です。
インテリア性と学術的な面白さの両方を楽しみたい方に、特に相性の良いラインナップです。
よくある質問
Q. 数百円のアストロラーベと何が違うの?
A. 安価なものの多くは装飾品で、アリダード(照準器)が実際には照準できない、目盛りが校正されていないなど、天文器具としての機能を持たないものもあります。momerath のモデルは、こうした構造面も楽しめる復刻品です。参考:Science Museum Group の偽物例 / Oxford の研究ブログ
Q. アストロラーベは実際に星の観測に使えますか?
A. 使えます。ただし現代の望遠鏡のような精密観測ではなく、中世の方法で太陽高度・時刻・星の位置を計算する「古典的な使い方」を体験するための道具です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
→ アストロラーベとは?仕組みと使い方をわかりやすく解説
Q. 日本で使うならどのサイズが一番近いですか?
A. 緯度の観点では、∅20cm(緯度41度設計)が3サイズの中で日本の多くの地域に比較的近い設定です。東京の緯度は約35.7度、大阪は約34.7度のため厳密には差がありますが、緯度の近さを重視するなら20cmが候補になります。
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アストロラーベについてもっと知りたい方へ
アストロラーベの仕組みや実際の使い方を知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
本物の部品構成や見どころを視覚的に知りたい方には、以下の資料も参考になります。
- Whipple Museum の部品解説
- British Museum の使い方動画
- Royal Museums Greenwich の実物写真
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British Museum 所蔵の実物アストロラーベ
本記事は天文学者の監修のもと作成しています。






