赤道日時計（アウクスブルク式）

日時計、それは人類最古の時計

美しい造形が施された日時計。

台座には方位磁針が備わっており、
南北を合わせればノーモン（「指示する者」の意）と呼ばれる針が
周囲を囲むリングに落とす影から現在の時刻を教えてくれます。

この日時計は特にユニバーサル型、すなわち現在地の緯度に合わせて
リングの角度を調整することで正確な局所太陽時の測定が可能です。

【Spec】

【詳細説明】

これはドイツ起源のユニバーサル型日時計であり、ベリンガー（Beringer）式と同様に、観測地の緯度に合わせて調整できる緯度スケールを備えています。

赤道式日時計（アウクスブルク型）として知られるこの器具のオリジナルは、ドイツ・アウクスブルク出身の金細工師 ヨハン・ゲオルク・フォグラー（Iohann Georg Vogler, 1720–1765） によって製作されました。彼はアウクスブルクで4代にわたる金工職人一族の一員であり、現物はマドリード海軍博物館（Museo Naval de Madrid）に所蔵されています。

フォグラー家は18世紀を通じて、この種の日時計の普及に大きく貢献しました。「アウクスブルク型（Ausburgo）」は通常、八角形の台座を持ち、方位磁石、時刻目盛り用および緯度スケール付きの円弧（リム）を支える回転ヒンジを備えていました。オリジナルの製品は真鍮とガラスで作られていました。